インド関連, リーダー・経営者

2019年5月27日 Vol.017「最優先事項』の考察です。

こんにちは、谷口彰です。

今日は「最優先事項をきちんと把握して対応していえるか?という内容です。

最優先事項を優先するとは7つの習慣でで来る言葉です。マトリックスは、緊急性と重要性 の組み合わせ出来増します。イラストは下記です(ここより引用)

最優先事項が一番大切(当たり前)・・とあり、4つの枠があり、それぞれ「重要性」「緊急性」で組み合せがきまります。

弊社インド人マネージャーが最近このマトリックスを使い始めたので、こっそりと観ていました。かれは日々マトリックスをみて追記したり、いろいろと工夫をしています。 

そこで聞いてみました。そのマトリックスは役立ちますか?

はい、緊急+重要の両方が高い案件を抽出して最優先で対応しているので、仕掛が減ってきました。活用しています。

質問ですが、今一番の最優先事項はなにですか?

特にありません。緊急+重要は対応していますので、私の部門に緊急課題はありません。ご安心ください。

では、あなたの部門の本年度施策の進捗はどうですか? このマトリックスのどこに書かれていて、あなたは同推進しようとしていますか?

いえいえ、これは緊急+重要を関する目的なので、本年度施策は別リストで管理しています。(えっ? 別管理なの??)

などの会話がありました。

(私の理解ですが)このマトリクスは、今の関心事項を全部掃き出して、それを緊急と重要度の視点からまとめるもので、一番大切な内容は、『緊急ではないが、重要なもの』を明確にして、それを早期対応するためのもので、そのために緊急でも重要でもないものをやめるか優先度をさげ・・

つまり、緊急性がないと、どうしても日々の業務から忘れがちだが、本当に重要なものに集中すべき という集中と選択をするためのマトリックスだと思うよ。

などの会話が続きました。

彼から、集中と選択は分かりましたが、実は今年度施策の進捗が遅れているけど、どうしたらよいですか? とアドバイスを求められました。

私からは

1、このマトリックスに太字で施策を書いて、日々意識する

2、実際に時間を割かなければならないが、そのためには、日々の日程として

 (例えば)「朝一番の1時間は施策をする」と決めて、会議などは入れないようにしたらいいのでは? 私は火、水、金(定例的は会議が少ない日)の朝はいつも1時間は重要施策を考えてまとめる という日程を自分で作り、瞑想(思考をめぐらす時間)としているから参考にしてね とアドバイスしました。

せっかくよいツールでも、その真の理解をしないと、宝の持ち腐れですね!

リーダー、経営者の皆さん、最重要課題の時間管理と進捗は予定通りですか?

もし、そうでないのであれば、時間管理はきちんとされていますか?

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

 

インド関連

おはようございます。

ガッツこと、谷口彰です。

今日のテーマは、「インドにおける、スタッフからの要望への対応」です。

インド人(だけではありませんが)は一般的に要望が多いです。仕事上でも、プライベートでも、いろいろと要望されます。最初はどうしよう??? と少々ビビッていましたが、最近は対応慣れしました。

なぜインドでは(ダメ元と言われるような)要望が多いのか?をインド人、日本人と意見交換してみました。その結果わかったことは!!

歴史的に、インド人(ここでのインド人はヒンズー教徒を対象としています)はいつも政治的にはマイノリティー(少数派)でした。

長い期間イスラム王朝が続き、その後は植民地、そしてイギリス統治、1945年に独立しましたが、それ以前は、ず~っと政治的には少数派であり、何らかの不利益を被っていた、と想像できます。

ですから、多数派に言っても受け入れてもらえないかもしれないけど・・でも言ってみよう! 的は発想が多いようです。

ですから、思ったことは言葉にしてみて、その後相手の反応を見る、という行動様式となっている(らしい)

最近の出来事として

1、あるスタッフから、PCを最新式に入れ替えてもらいたい。レスポンスが遅くなってきているので。

  対応:あなたのPCは2年目なので、古いPCとは思っていないので、システム担当者にレスポンスが遅い理由を確認してください。

  →システム担当者に問い合わせることは無く終わった。

2、別のスタッフから、昨年は昇格があったが、今年は昇格がなかった。こんなに日々頑張って働いているのに、なぜ昇格してもらえなかったのか?

  対応:昨年の昇格は、スタッフとしてはよい成果を出しているので、主任に昇格した。しかし昇格後主任として、きちんと業務はしているが、それ以上の成果はない。よって、課長昇格にはまだ実績を積む必要がある。また社内昇格規定では、業績評価が良くて最短3年で昇格となっている。その規定と照らしても、今年の昇格はない。

  →はい、わかりました。(その後、この件に関する要望はない)

 

つまり、思ったこと言ってみよう・・的は「ダメ元要求」が多いです。しかし、こちらの対応はきちんと(理論だてた)理由を説明しているので、追加要望とかその場でも議論はありません。

相手の要望が「ダメ元要望」なのか? 「本気要望」なのか? その瞬間は見極めが難しいですが、

① いつでも要望に対しては、誠心誠意対応する

② 説明は論理的であり、「まあまあ、そんなこと言わないで・・飯でも一緒に食おう」的は対応は、相手を混乱させ、更なる要望が来る恐れがあるので、説明はきちんと論理的であるべきです。

 

インドだから、という事ではなく、価値観の異なる世代と一緒に仕事をしているので、きちんとした対応とわかりやすい説明が必要となります。

リーダー・経営者の年齢と、新入社員・若手の年齢の差は、しばしば発想の違いが大きい場合があります。

それは今の時代は、その違いがあって当たり前となってきています。ですから、リーダー・経営者の方は、いつでも・誰にでも説明できるように、物事を論理的にまとめる必要がありますね。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます