ゆとり世代は「使えない」と思ったあなたの対応は?

2019年10月10日 VOL.75

 

日本で集合研修をさせていただいた際の課長さんから、

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本当にゆとり世代は手間がかかります。気遣いってものが全くない。困ったものです。

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と嘆きのメールをいただきました。

今日のテーマは「ゆとり世代対応方法」です。

マイペースで生きている「なまけもの」

 

今20歳代の社員は「ゆとり世代」 その特徴は?


代表的は特徴としては

1、いつでも気が利かない

2、いつでも生意気で反論をする

3、仕事を理解しない

4、言われたことはするが、それ以上は期待できない

5、仕事よりもプライベートが好き

などと言われ、その結果「使えない世代」と言われます。


すべての20歳代をいくつかの特徴で「これがゆとり世代だ!」と言い切るには無理があるとは思いますが、これだけ生の声やネットでの記事があるので、ある程度の傾向はあるのでしょうが・・

本当に「ゆとり世代」全員が使えない社員でしょうか?


頂いたメールに対する私のアドバイスは、


1、先輩・上司が指導を十分にせず、その結果として20歳代を「使えない世代」と決めるけることは大変危険。それは個々の問題である。


2、業績アップには社員の戦力化が必用であるので、今の20歳代に対して(でも実は個人で差があるので個人指導となるが)改めて指導をして、いち早く「使える社員=戦力化」することが大事です。

3、そのためには、パワハラを恐れずに、先輩・上司が細かく指導する気持ちを持つことが大事です。決して傍観者とならず、同時者となってください。

実は私も使えない社員だった、という事実・・


話は昔にもどしますが、私が新入社員の頃(1983年・昭和58年)は、まだパワハラなどという言葉ななく、いつも上司は部下を怒鳴りつけていました。


会社って厳しい運動部みたいなものだな、というのが第一印象です。


さらに、気の荒いベテラン主任は新任主任に向かって、『馬鹿野郎!生意気なんだよ!』 と思いっきり会社の備品を投げつけるなど、緊張する日々でした。


私の配属された部署には新入社員は(私を含め)5人いましたが、いつも怒鳴られていました。ただ、当時は怒鳴られた、というよりは、注意された、という意識です(いつも誰かが怒鳴っていたので)


当時、我々新入社員がよく注意された点を挙げると


会議後に資料を配布した際

・ホチキスの止め方は左上に角に対して45度で止めること。 そうすれば、読むときに折りやすい

・資料を配布する際は、必ず2穴をパンチすること。資料をファイルに保管する際に各自が2穴パンチをしなかればならない手間がかかる(当時は全て紙資料を2穴ファイルで保管するのが一般的)

会議をするのに、ホワイトボード用のマーカーが揃っていない、掠れている

会議室のレイアウトが参加人数と合っていない(椅子が2個余っている・・)

会議通知(紙のコピーを配布)は3日前までに配布し、前日午前中に出欠確認をして 上司報告すべし

会議にはレポート用紙、30cm定規、赤ペン、インクけし、消しゴムは用意せよ


本当にこれがサラリーマン1年生の仕事か・・と思うことまでありましたが、毎週1~2回怒鳴られるので、再発防止のため、ありとあらゆる備品を持って会議に参加していました。


最後は上司の眼鏡のレンズがよく落ちるので、小型マイナスドライバーまで備品として持っていました(笑)


1年目は「新入社員時は使えない奴ら」と陰口をたたかれていましたが翌年からは、「2年目となるとさすがに気が利くね~」などと軽くお褒めの言葉をいただき、ホッとしたものです。



つまり、私たち5名は「最初は使えない」世代でした。



ただ、日々上司が大きな声で怒鳴るので、それを再発防止することで、怒鳴り声は少なくなってきました。



その結果、当初使えなかった新人5人は、上司から注意を受けて、日々まともな社員に変われたのです。



今、リーダー・経営者の皆さんは、ゆとり世代に対して、日々、十分に注意していますか? 



心の中で「使えないな~」と思ったら、すぐに改善点を「ゆとり世代」に伝えていますか?


注意すると「パワハラになる・・」などとビクビクしていませんか?


ちょっと前まで学生でのんびりとマイペースで生活してきた新入社員が、ある日会社に入社したからと言って、急に気が利く社員に成れる訳がありません。


それは上司としてきちんと「しつけ」をしなければなりません。会社のしきたり・社会人のしきたりは、そんなに短期間ですべてが分かるわけではありません。


人事主催の新入社員研修に期待してはいけません。


あなたの部署に来た新人を、あなたの好みの社員にするには、あなたが直接指導「しつけ」をする以外、方法はありません!


子供と一緒です。言葉を教え、ご飯の食べ方を教え、トイレの使い方、風呂で体の洗い方、自転車の乗り方・・すべて子供と一緒になって教えてきたはずです。


だから、使えない子供(乳児)が毎年知恵をつけ、やっと社会で生きていけるようになって来ています。子供には日々小さなことを含めて「しつけ」をしていますが、なぜゆとり世代に対しては「しつけ」をしないのでしょうか?


人間は、誰でも日々のやり取りを通じて、徐々に「気遣い」ができるようになり、「使える」社員に変化していきます。


ゆとり世代だから・・と言い切るのは簡単ですが、すでに同じ会社で働く仲間なので、即戦力化するには、どのように指導するか? を真剣に考え、何をどう指導すればよいのか? 


答えは簡単です。


自分の昔を思い出しながら、令和的なアレンジで指導(しつけ)をすればよいのですから。

 


もちろん、パワハラにならないような注意は必要となりますが!!


リーダー・経営者の皆さん、ゆとり世代はまだまだ子供と思い、日々「しつけ」を行えば、来年は気遣いができる社員に変身します。まずはお試しを!



今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

良い一日でありますように!


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