会社の経営理念を作り、進むべき道を明確にする。

2019年7月6日 Vol.037

人間は最低2人集まれば意見は異なり、何をする、どうするなどの意見調整が必用となる場合が多いです。ましてや数百人、数千人の組織であれば、この会社って何? どの方向を向いて進んでいくのか? 会社の優先順位、経営課題はなにのか?などの共有化と、信頼関係、相互補助など、会社経営に求められています。

 

そのような状況で、組織にひとまとめにする方法とは、経営理念を形成し、周知徹底することが必要となります。

 

今日のテーマは「経営理念を明確にする」です

こんにちは、谷口彰です

経営理念とは何か?

会社方針などをネット検索すると色々な言葉がでてきます。
企業理念、経営理念、ビジョン・・など。 簡単に意味明確にしてみます。
私はこの理解で対応しています。

 

企業理念とは

     創業者が会社を創立する際に、企業に込めた創業者の想いを
     込めたもの。企業の不変の価値感・存在理由などを示す
     企業理念は「不変」であり、経営者が変わっても受け継がれるもの。
     *企業理念は過去にフォーカスしているもの

 

経営理念とは

     会社・組織がどのような目的を持ち、何のために存在しているのか?
     組織が目指す方向性・存在意義・価値観を表す
     クレドとも呼ばれ、社員の行動規範・基準になる
     *経営理念は未来にフォーカスしているもの

 

ビジョンとは

     理念を大切にしつつ、中長期計画におけるある時点で
     「こうなりたい」という姿を示すもの。
     2025年ビジョンのようにある時期における企業の姿を示し、
     中長期的は施策策定の集中と選択をするもの。

 

 

経営理念がない会社・組織はどうなるか?

経営理念がない・・とは、なぜこの会社は存在するのか?
会社はどの方向性に向かっているのか?
地域・社会にとってなにができるのか?
社員はどこを目指して仕事をするのか? 
どこに価値を見出せばいいのか?


などがわからずに日々仕事をしていて、会社・組織への共感、日々の達成感を
味わうことはできるのでしょうか?

 

経営理念があるからこそ、社内・お客様に対する方針が明確となり、
一体感を持った組織作りへの大きな効果と社内での共感が生まれます。

 

例えば弊社の例ですが・・


インドのロジスティクスを大変革させ、お客様に驚きと安心、信頼を与え、
インド経済の進化に貢献する


とあります(英文ですが、和訳はこんなかんじです)

 

 

①なぜインドで日系(グローバル)物流会社が必用なのか?
②お客様の困りごとに対して、どう対応するか?
③その結果、弊社はインド社会(国家)に対して、どう貢献するのか?

 

というインドでビジネスをしていて、疑問に思持ったことを文章にしました。

 

経営理念の「大変革」ですが、グローバル基準と今のインド物流を比較して、その差を埋めるのが弊社だ!という意気込みです。

 

ですから、経営理念どおりに仕事をするためには、
  日系・グローバル基準とは何か? を社員全員が熟知する必要があります 
  例えば、車両の基準・安全基準・ドライバー職務規定、料金設定、契約など

 

 

次の経営理念にある「お客様に驚きと安心、信頼を与え」ですが、弊社はアイデアで勝負する! と日々部下に熱く語っています(ちょっとシツコイ、と言われつつありますが)

 


インドの企業とコストで勝負すると、厳しいです(負けが多いです)。しかしアイデアを出して、トラック・倉庫の詰め率をMAXにする、システム導入して単純ミスをゼロ化する、などで、今までインド物流ではなかったアイデアを出して(実際は弊社のグローバルでの実践をパクっていますが)インドのお客様に提案し、驚いていただき契約のサインをしてもらう、という流れです。

 

 

経営理念最後の「インドの経済の進化に貢献する」ですが、

 


1、弊社の取り組みが、輸送手番の短縮、料金適正化、輸送・保管品質向上が実現し、かつインドの物流各社がその流れに乗ってくれれば、物流の改革により、インド経済は間違いなく更に伸びます。 物流改革の流れを作ります。

2、さらに、弊社のアイデア・取り組みがインドにて認められて収益が上がれば、税金をより多く支払う事で、インド国家への貢献にもなります。

 

 

経営理念がなくて、どうやって社員と議論するのか?

 

 

経営理念が明確であれば、日々の活動から中期・長期計画を作成するときも、必ずミッションの方向性と合致しているか? を確認します。

営業スタッフが、お客様への提案書を作成している際、「なにがお客様に対する驚き提案なのか? と質問します。


実は私の質問は「驚きは何?」だけです。
経営理念に書かれているので、当然の質問ですね!!
お客様から、弊社のご提案にたいする共感を感じていただくことが大切です。

 

 

経営理念は額にいれて壁にかざるものではありません。

 

 

経営理念をベースに会社・組織運営をする際に重要なのは
① 浸透
② 露出 の2つです。

 

 

日々の実践にどう活用するか?が重要です。ですから、経営理念をよく理解し、日々の会話・議論で活用できるレベル案でブレークダウンが必用です。
(浸透→共感)

 

 

弊社はミッションをより深く理解するために、ミッションの取説(英語版)の作成と改定を行っています。これが会社の体幹を鍛えるためには不可欠と思います。(浸透→共感)

 

 

またお客様への営業展開においても、経営理念を説明させていただき、
インドのロジスティクスを大変革させ、お客様に驚きと安心、信頼を与え、
インド経済の進化に貢献する
とPRさせていただいています(露出→共感)

 

 

でも経営理念に固執しない

経営理念は「経営理念・使命・企業の存在意義・何をする会社なのか?」と私なりに解釈しています。ですから経営理念は毎月とか毎年改定するものではありません。

 

しかし、社会はものすごいスピードで変化しています。ですから経営理念に対する「効果・共感・解釈・理解」はその社会変化に合わせて変わっていくものでしょう。

 

 

また、経営理念そのものがインド社会に合致しなくなる時代がくるでしょう。
その時は、経営理念の理解を変え、又は経営理念の言葉そのものを変える時代がくるでしょう。 

 

 

 

今の経営理念に固執はしません。ただ、日々経営理念を語り続ければ、自然と時代の流れに沿って行くと思います。(日々の効果と共感を得られなくなった時がそのタイミングです))‥となるように、経営理念を日々語り続けていこうと思います。

 

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。良い日をお過ごしください。

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