俺について来い!給与上てやるぞ!との勘違い

2019年5月12日 Vol.006 『給与あげてやるぞ』との思考の癖を持っている。

こんにちは、谷口彰です。

今日は、「俺についてくれば、給与あげるぞ」という内容です。

俺についてくれば悪いようにはしない!と豪語するすることがリーダーがいます。本当に何をしてくれるのでしょうか?

俺は人事権を持っているから、頑張れば来年は昇格だ、とか給与大幅アップだ、などと言い、実際に約束通り昇格、給与アップをしてくれる大変ありがたいリーダーがいます。

でも、このリーダーと一生ついていきますか? ついてきたいですか? ついていきたいですか?

とても難しい問題ですね。働いていれば、早く昇格して給与も多くもらい、というのが本音です。私もそう思います。お金は大事です。

ただ、そのリーダを人生の師と思い、公私ともについていけるか?と聞かれると、正直「はい」とは即答できません。

なぜ? そんなにお世話になったのに?

心理学者のエドワード・デシさん曰く、水族館でオットセイが曲芸をしていますが、なぜオットセイは何度も同じ曲芸をする・できるのでしょうか?

理由は、曲芸をするとご褒美としてお魚をもらえるからです。でも飼育係がお魚を与えなくなると、曲芸はしなくなります。

つまり、曲芸をする=お魚をもらえる お魚をもらえない=曲芸をしない、という方程式となります。

ですから、オットセイと皆さんと同列に見てよいか・・という事は置いておき、部下にお魚(ご褒美)を与えれば、部下は必死に仕事を頑張る、という方程式はある瞬間当てはまりますが、それで一生仕事を継続し続けることができるでしょうか?

人間は行動に移るとき、「動機付け」が必要です。オットセイの例(ご褒美・報酬が目的)では、「外発的動機付け」と呼ばれています。

外発的動機付けは ご褒美があるから行動する。ご褒美がなければ行動しない。という単純なものです。ですから会社でご褒美のために仕事をする、という外発的動機付けで仕事をしていると、ふとご褒美がなくなると、仕事をする動機付けがなくなってしまい、パーフォーマンスが極端に下がってしまいます。

ですから、リーダーが「俺についてくれば!」と言った際、何がご褒美なのか? をしっかりと見極める必要があります。

ご褒美が、昇格、昇進、給与大幅アップの場合、短期間だけであればよいですが、長期的に「外発的動機付け」に心も体も慣れてしまうと、その後の仕事に対する気持ちが切れた時、取り返しがつかなくなる場合があるので要注意です。

では、その反対に、「内発的動機付け」というものもありますが、これは明日説明します。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

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