「わけのわからない」若手は、上司を「わけのわからない」人と見ている

2019年8月21日 Vol 060

管理職同士の会話でよく出てくるフレーズとして「最近の若手はよくわからないね~。どうなっているんだろうか?」 があります。


これはとても高い危険性がある言葉で、つまり若手社員も管理職のことを「よくわからない人達」と言っているに違いありません。


カタカナですが、「デジタルネイティブ」、「ネオ・デジタルネイティブ」という言葉をご存知ですか? もしご存知ないならば、デジタルネイティブ軍団からは、本当に「わけのわからない」人達とよばれているに違いありませんね。


今日のテーマは「デジタルネイティブを正しく理解する」です。

多様化する人財対応の専門家 谷口彰です。


多様化とは相手を良く知ることから始まる

相手を理解できなければ、相手も理解してくれません。そういう意味では、相互理解を深めていくことが多様化への対応となります。

デジタルネイティブとは


電通さんの資料によると、
デジタルネイティブとは、1976年以降に生まれた「76世代」と呼ばれます。「デジタル機器を自然と使いこなす人=デジタルネイティブ」と呼んでおり、この世代はパソコンを使いこなしている人を指しています。


現在43歳以下の社員で、PC中心にネットを駆使し始めた年代です。


この世代とはどうにか話がかみ合う気がします。まだまだPC・ネット創成期です。

ネオ・デジタルネイティブとは


デジタルネイティブとは、1986年以降に生まれた「86世代」と、1996年以降に生まれた「96世代」の2世代があります。


「86世代」主にモバイル機器でネットを駆使しますが、「96世代」となると動画情報をも自由に操ります。


現在33以下の社員が「86世代」で、23歳以下の社員が「96」世代となります。

私はそもそもこの3世代に関する知識はありませんので、すでにデジタル化には大きく乗り遅れ、かつネオ・デジタルネイティブのあらゆるネットを駆使した情報収集力は断トツですから、面白い情報が日々はいってくるかしれません・・

ネオ・デジタルネイティブの特徴とは


・日々の経済的な価値よりも(NPOのような)社会貢献・持続可能性などを優先する


・そもそも論/何のために生きていくのか?などの目的意識が強く、それに向かって成長することが大切。
目的合致したスキル・専門性の習熟にはモチベーションが高い。

・上司部下の人間関係を好まない。サラリーマンとして・個人としてもフラットで信頼関係に基づいた対等な関係性でいたい。


・情報検索能力が高い。オンラインとオフラインのコミュニケーションを区別せずに日常的に利用する。また承認欲求がつよい(SNSの「いいね」同様の評価が会社よりもらいたい。


これらの特徴からすると、日々の接し方、業務の与え方、教育指導のやり方、などが今までとは全く(まではいかなくても相当)異なるアプローチが必用となります。


多様化とはお互いの違いを理解すること


(ネオ)デジタルネイティブが今までの典型的は昭和サラリーマントは全く異なるカテゴリーにいることが分かりました。


この「違いが分かる」ことが人財の多様化対応への第一歩です。しかし、(ネオ)デジタルネイティブが10人いれば、個性は10通りです。


ああ、彼らは(ネオ)デジタルネイティブだからね~と一般化すると、危険です。全体のトレンドを掴んだのちに、個々との面談を通じて、個々の個性を見つけてください。


リーダー・経営者の皆さん、本当に若手は「わけわからない」ですね。でもマネージメントが時代の変化に追随しべき事は、世の中の流れです。


この流れを取り入れた、多様化人財に対応する組織つくりをしていきましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
良い一日でありますように!

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